著者大津透(ほか編集)出版社講談社発売日2018年05月ISBN9784065116401ページ数361Pキーワードてんのうのれきし6 テンノウノレキシ6 おおつ とおる ふじた さとる オオツ トオル フジタ サトル BF35623E9784065116401内容紹介「天子諸芸能のこと、第一御学問なり」と禁中並公家中諸法度で規定され、政治的には無力であったとされた江戸時代の天皇。しかし、後水尾天皇や霊元天皇は、学問や和歌を奨励して権威を高め、光格天皇は天明の飢饉の際に幕府から救い米を放出させたばかりでなく、応仁の乱以降に失われた御所を復古再建させた。老中・松平定信が説いた大政委任論など、幕末動乱の中で孝明天皇を権力の頂点に押し上げた原因を究明する。講談社創業100周年企画として刊行され、高い評価をえたシリーズの第6巻。徳川幕府の支配のもと政治的には無力だった江戸時代の天皇が、なぜ幕末に至って求心力をもち急浮上したのか。後水尾天皇、霊元天皇は、学問や和歌を奨励し、権力者の徳川将軍に対抗して権威を高める一方、現皇室の直系の先祖に当たる光格天皇は、天明の飢饉に際して飢えた民衆のため幕府に救い米を放出させた。尊王思想のもと孝明天皇が幕末に政治権力の頂点を極めるまで、天皇は武家や民衆からどのように見られ、どんな役割を果たして実質的な君主に大きく変貌したか、その軌跡を明らかにする。〔原本:『天皇の歴史06巻 江戸時代の天皇』講談社 2011年刊〕※本データはこの商品が発売された時点の情報です。目次第1章 江戸時代天皇の成立—後水尾天皇の時代/第2章 江戸時代天皇の確立—霊元天皇の時代/第3章 江戸中期の天皇・朝廷—安定と不満/第4章 江戸時代天皇の諸相/第5章 朝幕関係の転換—光格天皇の時代/第6章 幕末政争と天皇の政治的浮上—孝明天皇の時代